専門的なこと・・・4
・アレルギー
動物血清を人間に注射した場合は、血清病と称するアレルギー症状が高率に発生しますが、ショックのようなものはまれで、これにはやはり体質が大きな役割を演じています。
人間のアナフィラキシー症状は、初期に上半身や顔面の熱感、潮紅、口内異昧、異臭感、頭痛、くちびるや手足の末端などのしびれや異常感覚、腹痛、便意、呼吸促迫、不安などの症状があり、ついでたちまち血圧の急降下をきたし、顔面蒼白、冷や汗、チアノーゼ、意識障害、尿便失禁、昏睡、けいれんなどの症状を起こし、さらに重篤の場合は死亡するにいたります。
ただし、人によりそのアナフィラキシーショック症状には多少の差があります。
アナフィラキシー症状の根底にあるアレルギー病変は、毛細管領域に血液がたまって循環しなくなり、血液中の液体成分が周囲の組織に出ていくとか、気管支筋や腸管の筋肉、あるいは血管の筋肉などの平滑筋の収縮、あるいは粘液腺からの粘液分泌が非常に多くなるといったようなことです。