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2010年10月 アーカイブ

専門的なこと・・・4

・アレルギー

動物血清を人間に注射した場合は、血清病と称するアレルギー症状が高率に発生しますが、ショックのようなものはまれで、これにはやはり体質が大きな役割を演じています。

人間のアナフィラキシー症状は、初期に上半身や顔面の熱感、潮紅、口内異昧、異臭感、頭痛、くちびるや手足の末端などのしびれや異常感覚、腹痛、便意、呼吸促迫、不安などの症状があり、ついでたちまち血圧の急降下をきたし、顔面蒼白、冷や汗、チアノーゼ、意識障害、尿便失禁、昏睡、けいれんなどの症状を起こし、さらに重篤の場合は死亡するにいたります。

ただし、人によりそのアナフィラキシーショック症状には多少の差があります。

アナフィラキシー症状の根底にあるアレルギー病変は、毛細管領域に血液がたまって循環しなくなり、血液中の液体成分が周囲の組織に出ていくとか、気管支筋や腸管の筋肉、あるいは血管の筋肉などの平滑筋の収縮、あるいは粘液腺からの粘液分泌が非常に多くなるといったようなことです。

専門的なこと・・・5

・アルサス反応

アナフィラキシーは、いわば全身性のアレルギー反応ですが、抗原抗体反応が局所性に起こった場合に、局所アナフィラキシーとか、アルサス反応といわれている現象があります。

たとえばうさぎに馬の血清とか、卵白というような異種のたんぱくを注射し、うさぎをこれらのたんぱくに対しアレルギー性にしておき(これを感作するといいます)、皮下に同じ馬血清とか、卵白を注射しますと、その局所は数時間から一日後ぐらいに、赤く腫れてきて、出血や組織の壊死のために紫色になったりしてきます。

専門的なこと・・・6

・アルサス反応

アルサス反応に相当するような病変が人間の場合にも起こることがあります。

たとえば、ある種の薬剤を皮下や筋肉内に注射すると、はじめはなんらの変化もないのに、何回目かの注射によっては、局所が異常に赤く腫れ、しこりがしばらく残り、あるいは、のちにはその部分がへこんでしまうことがあります。

このような変化を起こすものの一部は、アルサス型のアレルギーによるものと考えられていますQしかし、すべてがアレルギーによるわけではなく、クスリ自体が組織を障害する性質である場合もあります。

また、腎臓の病気や心臓あるいは血管の病変(たとえば急性腎炎や急性リウマチ、膠原病など)のなかには、アルサス型のアレルギーによる場合もあります。

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